法律のいろは

DVと加害者対応(2)

2015年4月12日 更新 

 少し前になりますが、DV加害者に対して、どんな取り組みがなされているかについて触れました。

 今日はその続きです。

 加害者更生プログラムを行っているところは全国で10箇所以上あるようですが、今日は広島で活動をされている団体についてご紹介をしたいと思います。

 広島ではCroquetteという団体が加害者がDVを自覚して更生をするためのプログラムを行っています。流れとしては事前に面談を3回行い、それから相手(パートナー)と1回面談をするそうです。その後、プログラムに参加をして、いかにして加害行為を行わずにすむようになるかを学んでいくことになります。

 参加者はおおよそ30歳代から40歳代の方が多いそうですが、広く20歳代から70歳代までの方が参加されているそうです。

 どちらかといえば子どもがいる方が多く、世代間の暴力の連鎖も見受けられるようです。

 参加者の約3割が身体的な暴力をした経験があるそうで、日頃の不満や悩みを吐き出すところがないという方が悩みを抱え込んだまま、パートナーに向けてしまうケースが多いとのことです。

 早めに参加をすることで、復縁できる可能性も高まりますし、現にそういったケースもあったとのことですが、実際はどうしようもないところまで来て相談に来られることの方が多いとのこと。

 ことに中国・九州地方でDV加害者更生プログラムを行っているのはここだけということもあって、比較的遠方から来られる方も結構いらっしゃるそうです。

 まだまだ草の根的な活動ですが、DV加害から抜け出せずに悩んでいる方は利用されるとよいと思います。
 

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