法律のいろは

当初の離婚の決断から心変わりする場合

2015年2月23日 更新 

離婚の事件は、他の民事事件に比べると、案外一度離婚で、と言っていた人が結局離婚はしないという選択をすることがしばしばあります。その後結局のところどうなっているかはよくわからないのですが、筆者もそのような経験をしたことがあります。

なぜ、当初離婚をするということで手続を進めていったにもかかわらず、辞めるのでしょうか?理由は色々あると思いますが、一つにはやはり先々の生活に対する不安が手続をすすめる上で大きくなってきたという場合があります。

離婚をしようと思ったきっかけが、感情的なものであるほど、当初はとにかく早く離婚したい!と思っていても、手続をすすめるうちに、案外自分で職について子供たちを養うのは厳しいそうだ、という現実に直面して、結局離婚をするのを辞めるというケースなどこのパターンです。

これに対して、いわゆる熟年離婚の場合は、これまで長期にわたり我慢し続けていたが、もう我慢の限界を超えた、といって離婚の手続をとることが多いこと・熟年離婚の場合は財産分与や年金分割、場合により慰謝料で生活の保障が図られることもあり、案外一度離婚の決意を固めれば、そのまま離婚に至るケースの方が一般的な気がします。

もう一つ考えられるのは、離婚の解決に至るまでに状況が変わり、当事者の離婚への意欲が変わるという場合があります。

第三者である異性と不倫関係にあり、早く夫婦の離婚について決着をつけようと、離婚手続を進めていたが、当の異性との関係が駄目になってしまったというケースがこれにあたります。

離婚の手続を取り始めた最初のうちでは予測がつかないことなので、そういった事態になったときには、夫婦の関係も清算することでよいのか、もう一度よく考えてみる必要があるでしょう。

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