法律のいろは

葬儀の費用とか契約について

2015年6月20日 更新 

 人がなくなった際には,葬儀を行うことが多いのではないかと思われますが,葬儀の際の費用やどんな契約になっているのかは,気にするようでよく分からないことなのではないかと思われます。

 まず,葬儀の契約というと葬儀社との間の契約のことを指し,費用は葬儀社に払う金額ですべて賄われるのではないかという考えが出てくるかもしれません。しかし,法要等に関する費用は仏式の葬儀であれば,寺院に対して支払うことになりますから,葬儀社との間の契約だけとか,葬儀社に対して払うお金だけで終わるわけではありません。葬儀の後に飲食の機会を設ける等他に事業者が関わっているという事になれば,その方々との契約の取り交わしと費用が発生することになります。

 このように,葬儀に関わる契約や費用は複数生じることがありうるところです。そもそも,葬儀社との間の契約も最近葬儀の方法が多様化したことからも想像できるように,契約の内容も多様になっており,それに伴って費用も変わってくることになります。ですから,自分にとっての葬儀の契約内容がどんなものかは事前によく確認しておいた方がいいと思われます。他の場合と同じく,事前に見積書を作成してもらい,どのようなサービスが提供され,どれだけの費用がかかるのかを内訳とともにチェックしておいた方が,後になって予期しえない追加費用の請求を受けて困るという不満の種を減らすことにつながるでしょう。
 なお,事前に概算で費用見積もりをしてもらっても,これはあくまでも概算であって実際に提供に同意した事柄によっては変わってくるかもしれません。また,「一括料金」という表示があっても,何に対する一括料金なのかを事前に確認しておかないと,後で思わぬトラブルにつながる可能性もありえます。葬儀契約も契約した内容について,業者側が業務を行って代金請求をする形をとりますが,事前の打ち合わせやチェックなどがいい加減だと,そもそもどんな内容で契約をしたのかが問題ともなりかねないためです。

 他にも,葬儀契約や費用については問題となりうる点がありますが,それはいずれ触れたいと思います。

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