法律のいろは

突然弁護士名義で来た離婚を求める連絡にはどう対応すればいいのでしょうか?

2016年11月26日 更新 

 特に男女どちらに限るわけではありませんが,男性の中には妻の代理人弁護士からの離婚などを求める手紙や電話連絡が来てどうすればいいのか,気になる方がいるかもしれません。普通,弁護士から手紙あるいは電話連絡というのは来ることはありませんので,相当緊張すると思われますし,どう対応すればいいのかということが気になると思われます。

 

 特に,事実関係の言い分が請求とともに書いてある場合には,一方的に書かれている等不安や不満に思うところもあるのではないでしょうか?こうした場合に,手紙などの連絡はどのような意味のものととらえ,どう対応すればいいのでしょうか?

 

 まず,こうした連絡は,手紙であれ電話であれ,あくまでも相手方(先ほどの例では妻ですが,夫の場合もあります)の言い分と要求内容に過ぎないという点です。そのため,そこに書かれていることなどが真実であるわけではありません。もちろん,事実そうである場合もありますが,そのことはご自身のこれまでの記憶などから見てどうかを振り返ってみることになるのではないでしょうか?

 

 そうした前提に立ったうえで,相手方の言い分や要求内容はどんなものかを落ち着いて整理し,ご自身はどうしたいのか・言い分はどうなのかも整理してみる必要があるでしょう。その際に,言い分が異なることは十分ありますが,その重要度がどの程度なのかも吟味してみる必要があります。そのうえで,対応を考えていくことになります。

 とはいえ,デリケートな問題ですし,精神的にも苦しい点やパニックに陥っている点もあるでしょうから,弾3者に話をしてみて整理をするのも役立つことと思われます。その第3者は,必ずしも第3者とは言えない点もありますが,親などの親族も含まれます。もちろん,知人や友人というのもあり得るでしょう。ただし,どういった意味があるかは,このコラムもその一部ですが,インターネットの情報だけでなく,ご自身の状況に照らしてどうなのかということの把握という点で,専門家に相談をするのも重要な方法の一つになると思われます。

 

 うっかりとした対応をして後々で後悔をすることがないように,まずは落ち着いて(これ自体難しい場合が多いでしょう),ご自身で整理できるのか・周りや専門家に相談した方がいいのかを考えましょう。実際に整理や相談をした後に,対応の方向が決まってから対応をするようにしましょう。相手方回答期限が設けられていても,法律的に意味を持つものでは当然にはありません。そのため,全く無視をするというのがいいとは言えませんが,まずはご自身のスタンスをはっきりさせるようにした方がいいように思われます。

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