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夫(男性)側から離婚を切り出す際に問題になりそうな事柄(その③)

2017年3月8日 更新 

 前回は夫側(男性側)から離婚を切り出した場合に,妻側が乗り気でないケースについて,持ち家と住宅ローンがあった場合の問題を触れました。こうした場合に,問題の長期化とそれに伴う負担を考えながら,問題に取り組んでいく必要が出てくるというのが前回の話になります。これに対して,妻側も離婚に応じる可能性がありそうな場合に,他に問題は出てくるでしょうか?

 

 前回も触れましたように,結婚後に購入した家がある場合には,妻側が離婚に応じたとしても大きな問題が出てきかねません。それは,どのように評価して清算するのか(財産分与の問題)もありますし,住宅ローンがついている場合に,家とともに住宅ローンをどうしていくのかという大きな問題もあります。評価の方法は不動産会社の査定を求めるというケースが多いと思われますが,正確性には限界があります。査定同士が大きく食い違っている場合の問題も出てきます。

 そもそも,家を買う際の頭金その他のお金に親族からの援助(贈与)があったのか・結婚前の貯金からいくら出したのか,等お金の配分をめぐる問題も出てくるでしょう。ただし,これはあくまでも, 家の金額>住宅ローンの残額  の場合です。この場合には,売却をすれば残額の配分の問題で済みますが,どちらかが家に引き続き住む場合には,誰が残りのローンを支払っていくのか等の問題が出てきます。

 

 家の金額<住宅ローンの残額 の場合には,マイナスの方が大きいために,先ほどのプラスの方が多いという問題のほかに,売却した後のマイナスの問題をどうするのかといった問題が出てきます。住宅ローンがある場合には,保証人を外すことができるのかという問題も出てきます。これは,住宅ローンを借りる際には,他方が保証人になるケースが多いため問題になってくる点です。

 また,住宅ローンを支払ってこなかった側が住みたいという話をしてきた場合には,ローンの借り換えができるのかという問題もあります。夫婦間の話と対金融機関の話(住宅ローンの借り換えの話はこことする必要があります)は全く別ですので,夫婦間でとりあえず話をしたとしても,それだけでは話が解決しないのが面倒な点になります。こうした話を考えるには,収入面もそうですが,支払っていけるのかという面の検討も重要になってくるでしょう。

 ちなみに,この話はオーバーローン(家の金額<住宅ローンの残額)の場合であっても,そうではない場合でも問題になるところです。オーバーローンの場合には,家の売却をしたとしても残った負債の金額如何によっては生活の再建や負債の整理の話が問題になる可能性もありますので,支払いが可能かどうかの検討がこの場合でも必要になります。

 

 このように,家と住宅ローンがある場合には,若い層では問題が大きくなりかねません。こうした点の検討も重要になってきます。

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