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相続と口座からのお金の引き出し(その⑦)

2016年5月27日 更新 

 亡くなった方の持っていた口座からのお金の引き出しなどが問題になケースについて,「使途不明金」や引き出されたお金がどのような意味を持つものかどうかなどについて,これまで触れてきました。仮に,贈与ではなく不正の引き出しを口座通帳の管理をしていた方が行った場合に,損害額を請求するのには,事項があるという話を全壊しました。

 

 これに対して,贈与を行ったということで「特別受益」ということであれば,遺産分割の手続きの中で配分を調整することになります。この調整については時効は存在しません。

 

 通帳を親族などが管理を行い,本人が管理を行えなかった場合をこれまで念頭に置いてきましたが,実際には途中まではご本人が元気である程度お金の引き出しなどに関わってきたことも考えられます。ご本人が関わっていたということであれば,そもそも管理を行った方の引き出しとは考え難いケースも存在します。管理に関わるといっても,ご本人自身がある程度お金を管理できる状態にないと引き出しを行い自ら使ったということが考えにくいということもあり得ます。

 

 こうした点は,亡くなられた口座の名義人の健康状態や通帳の管理状況によっても変わってくると覆われます。実際に,使い込みなどがあったのではないかと疑っている方・逆に疑われている方ともに,こうした点もポイントとなりうる点には注意が必要でしょう。

 

 実際に管理をしていた方がお金を引き出していた場合には,当然ではありますが,お金を出した方がその使い道について何も知らないということはそうはありません。そのため,これまで取り上げてきましたような使い道が何であったのかという話が問題になってきます。亡くなったご本人の費用やその他役に立つ出費であったのか・贈与がなされたのかなどが当てはまります。こう言った点は引き出した側が,どのような用途に使ったのか・贈与であっても経緯を含めて説明が必要になってきます。

 

 仮に,そうした引き出されたお金が使い込みがあったから返してほしいという裁判を起こされた場合,一般には,請求をする側に使い込みの立証責任(証明しないと負ける)があります。しかし,こう言った事情がある場合には,本来立証責任がない側に説明が求められることも十分にあり得ます。

 

 このように,引き出しが管理していた方が行っていたといえる場合には,使途の問題に進みます。これに対し,実際に引き出したのがはっきりしない場合(本人が引き出した可能性も十分にうかがわれる場合)には,相手に使途を聞いても自分が出していないからわからないという回答があることも十分に考えられるところです。こうした点のハードルがあることも認識しておいた方がいいでしょう。

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