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持っている財産が少ない場合は,相続・遺産分割でもめることは少ないのでしょうか?

2017年1月16日 更新 

 自分は持っている財産が少ないから亡くなった後に家族が揉めることはない・親の財産が少ないから揉めることはないだろうという考えを持っている方は多いかもしれません。相続税がかかる方の範囲が広がったといってもうちにはそんなに財産がないから関係ないという気もするところです。

 

 しかし,相続でもめる要素があるかどうかは,遺産になるだろう財産が少ないか・多いかは関係はそこまでありません。そんなに財産がない場合でも大きく揉めることは十分にあり得ます。むしろ,財産が多い方は「相続対策」を事前にきっちりとしていることがありますから,持っている財産が少ない場合の方が揉めるかもしれません。

 

 もちろん,全く財産がない場合には揉める要素は少なくなりますが,たとえば,親が持っているものが自宅の土地建物で子供の一人と同居している。子供は二人であるという場合を考えてみましょう。他にはほとんど財産がありません。自宅の土地建物は1500万円くらいの価値がありそうだという場合を想定してみます。単純化のために,親は自宅の土地建物の名義人しか生きておらず,他の家族はいないことを前提とします。

 

 この場合,相続税はかからないでしょうから,「相続税の対策」をする意味はありません。「相続対策」を「相続税の対策」ととらえておけば,ここで対策をする意味はなくなります。しかし,「増族対策」を「揉めないようにする」という意味を含むのであれば,話が代わってきうる点があります。

 

 先ほどのケースで,今住んでいる子供は住む家を確保したいと考え,他方の子供が家はいらないけれども,その分のお金をほしいと考えてい居たとします。この場合,遺産となるのは自宅の土地建物(1500万円くらいの価値がありそう)になりますから,他に何の事情もなければ,互いに1/2の取り分となります。ここでは750万円くらいになりそうですが,ほとんど現金があるわけではありません。

 一方が自宅の土地建物の売却が嫌だと考えていた場合には,どのように遺産を分けていくのかが大きなトラブルになりかねません。もちろん,家族で話し合って一方が折れるなりすれば問題はないでしょうが,必ずしもそうとは限らないのが面倒な点です。こう言った場合には,遺言や保険などを活用しておくことでお金の配分などが行えるようにしておく等の対応をしておく意味が出てきます。

 

 具体的な話はまた別のコラムで触れたいと思いますが,このように「遺産が少ない」≒揉める可能性が低い,というわけではない点には注意が必要でしょう。ここで挙げたのは一つのケースにすぎませんが,こうした可能性はあるといえるでしょう。

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