離婚の関する話題の中で,モラルハラスメントの話が最近出てきているように思われます。モラルハラスメントが離婚に関するいろいろな問題の中のどの場面で問題になるのかについて,大ざっぱに触れたいと思います。詳しくは,当事務所のコラムである法律のいろはをご覧ください。
モラルハラスメントは,最近芸能人の離婚裁判等でも問題になっているとのニュース報道を見かけますが,一つ目には夫婦関係に修復しがたい事情(破綻していると言えるか)の表れの一つとして挙げられることがあります。モラルハラスメントといっても,もとになるこれまでの夫婦間のやり取りを評価しての話ですので,まずはこれまでの夫婦の間でどのようなことを言われえたか・やられたのかを整理する必要があります。また,モラルハラスメントといえる事情以外の様々な事実関係を考慮して,夫婦のやり直しが無理といえるだけの事情があるかを考えていきますので,モラルハラスメントだから直ちに離婚裁判でも離婚の理由になるというわけではない点には注意が必要です。
二つ目には,慰謝料の発生の原因(モラルハラスメントを直接の理由にする・離婚に至ったことへの責任)の根拠として挙げられます。モラルハラスメントは,暴力と異なり,それだけでただちに慰謝料について単独の原因とは言い難いこと,一つ目の話と共通しますが,証拠が録音などがない限り確保しにくいことに注意が必要です。
個別のケースでどうなるだろうかという事は見通しを含め,専門家に相談するのが一つの方法と思われます。
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