2015年12月6日 更新
周りに合わせられないとか・職場の他の方からやってほしいといわれた仕事をやってくれないという愚痴を言ったり,言われたりという事があるかもしれません。職場の管理をしている方や先輩などからは,そうした人は辞めさせてほしいという意見があるかもしれませんし,何で注意されるのかという思いもあるかもしれません。
普段の職場では改善してほしい⇒その後改善する・しない,という流れかと思われます。ここで改善しない場合には,辞めてもらいたいという話が出てくるかもしれませんが,法律・裁判例上,解雇という形には制限が掛けられています。ただし,会社から自発的に辞めてもらうように話をするという退職勧奨はある程度自由に行うことはできます。
こうした場合,何度か注意をしてみて改善の機会を与えたけれども改善されない・配置転換によって仕事の種類を変えて,うまく仕事ができるよう配慮したけれども改善しないという状況の積み重ねがあった場合に,初めて解雇をしても後で問題が起きないという状況になります。多くは,単に周りに合わせられないというだけでなく,人の少ない会社では会社の業務への支障が大きいという理由になるのではないかと思われます。
よく,小さな会社では,周りとあわせて仕事をしてくれないと,会社での仕事に大きな支障が出るから早くに辞めさせたいという声が出てくるかもしれません。先ほどの話にも出てきましたが,こういった場合でも簡単に辞めさせる(解雇)を有効に行うにはハードルが存在します。だからといって,いつまでも周りと不協和音が存在すれば,働いている方自身にとっても楽しい状況ではないでしょうけれども,少なくとも法律上はこういった扱いになろうと思われます。
だからといって,自発的に辞めてもらう方向に仕向けようとしても,実質辞めさせたという意味が強くなると解雇をしたに等しいという状況が出てきます。ケースバイケースという要素がありますが,良い職場を作るという事と法律上の問題点があるということはうまく両立させる必要があるでしょう。
働く側にとっても,どういう方向に進むのがいいのかを法律的なことだけでなく,考えた方がいいのかもしれません。
早くから弁護士のサポートを得ることで、解決できることがたくさんあります。後悔しないためにも、1人で悩まず、お気軽にご相談下さい。誠実に対応させていただきます。
© KEISO Law Firm. All Rights Reserved.